入試問題の傾向
2018年入試試験の4科目の傾向をざっくりと教えてくれました。ちょっと話題になった慶應普通部で出題された、パンダとキリンの模様も紹介。
これからは知識があることを前提に思考力・表現力が求められる問題が出題されます。
具体的にはこんな感じです。
(昔)
ザビエルの写真を見て、この人物の名前を答えなさい。
(これから)
もし、あなたがザビエルのように知らない土地に行って、その土地の人々に何かを広めようとする場合、どのようなことをしますか?
なので、低学年のうちから短文でもよいので、自分の考えを記述する習慣が大切とのこと。
算数も同様、難問にぶつかったときに解法を当てはめようとするクセはつけさせてはいけないとのこと。
さらに、難関校で出題された難問は必ず数年後には形をかえて中堅校で出題されている。
なんか、もう、聞いていてげんなりしてきました。
ジレンマ
とにかく難化している受験問題。印象的だったことばは
「子どもに大人になってもらうしかない、でもそう簡単にはなれない」
そうですよね…勝手に時事問題に興味を持つ小学生が一体どれだけいることやら…
いてもほんの一握りでしょう。
そうではない子ども達にその気になってもらう方法のヒントを教えてくれました。
本気にさせるしかけ
中学受験は親子受験、啓進塾は塾任せといわれているけど、メンタル面での働きかけは大切です。説明会の随所で出てきた話しですが、個人的に次の3つが心に残りました。
一つ目
第一志望は親ではなく子どもの口から言わせる
これ、結構大切だと私は思いました。
ついつい、親が先行して「○○中学校、あなたにぴったりよ」とか言ってしまいそうですが、
親はあくまで、文化祭に連れて行くなど情報を与えるだけ、決定権は子どもにとのことです。
やはり、そういう子は強いと言っていました。
二つ目
ごまかす
これはかなり本音だと思います。
大人に響く私立中学のメリットを子どもに説明しても、所詮小学生、そんな先のことまで想像できない子がほとんどです。
では、どうするか。
ごまかすです。
ちょっと塾にいきたくないな。
そんなときは、おいしいケーキでも与えればよいのです。
子どもは単純です。目先のご褒美のためならニッコリ笑ってくれます。
その単純さを利用して、大人になれない子どものエンジンがエンストしないように工夫をするのです。
三つ目
行動する
例えば、子どもも親も、結果が出なくて追い詰められたとき、あえて学校見学や文化祭に行くこと。
2カ月に1回はどこかしらの学校に行くとよいとのことでした。
さいごに
お決まりの時間オーバーで(これも慣れましたが)約2時間の「未来の選択をともに考える」会でしたが、
とても生々しく有意義な情報を得ることができました。
次回も参加したいと思います。
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